2015 August

 

 
 
 
あまりにも暑い今年の夏。アトリエの改装が終わり打ち合わせもスムーズ・・・ のはずが、猛暑のため機材が欠品、発注した空調機が来ない。とりあえ ずアト リエを見て頂き、その後はサロンで打ち合わせ。年々暑さが増しているように思う。

 

 

 
 
いよいよ軽井沢の夏が始まる。海外に住んでいる友人たちも戻って来て、夏の軽 井沢でしか会えない友人と過ごす素敵な時間。我が家のテラスはにわか カ フェ?朝のコーヒーに始まって、ランチもアペリティフもテラスで。まるで森の 中で暮しているよう。

 

 

 
 
軽井沢から東京に戻るのも新幹線のおかげで本当に早くなった。子供の頃は上野 から信越線に乗って横川の駅でアプト式の機関車に連結する間、峠の釜 飯を買 うのが楽しみだった・・・。そんな事も子供の頃の楽しい思い出。今は軽井沢に 居ても東京のスケジュールを十分こなせる。自然に囲まれた生活 から丸の内の オフィスビルへ・・・こんなコントラストを楽しめるのももこの近さならでは。

 

 

 
 
8月恒例の主人のゼミのパーティー。もう長いお付き合いの大学院生から3年生 まで、大勢の学生さんが集まる。いつもながら皆さんのフレッシュなモ ティ ベーションに触れてさまざまに刺激を受ける。何よりも「若いって素晴らし い!」・・・と心から思う。

 

 

 
 
 
 
 
日本の夏と言えばやはり花火!ヨーロッパでも花火を見る機会は多いけれど、日 本の職人芸のような花火には遠く及ばない・・・。建築家の友人C御夫 妻のお 宅のテラスから神宮の花火大会を見る。一つ一つの完成度が高く、大きく華やか な花火の後には小さくて静かな花火、その強弱も素晴らしく、打 ち上げる 「間」も日本ならでは。豊かな旋律から成る「詩的」な物語のよう

 

 

 
 
軽井沢に戻ると友人たちも続々と・・・。家族ぐるみの友人が多い軽井沢、母が 居ないという事がいまだに信じられない。我が家の別荘の土地を探して 下さっ た父の恩師のY先生。お嬢様とも素敵なお付き合いが続いている事に感謝しつ つ、懐かしい彼女の別荘をお訪ねする。鬱蒼とした緑の中でゆっく り過ごす極 上の時間・・・。温かなお人柄とスケールの大きな人生観にとても癒される。よ うやく新しいスタートに準備が整ったような不思議な気分。

 

 

 
 
 
子供の頃は父の設計の自宅に大きなテラスがあって、夏はほとんどテラスで過ご していた。宿題や工作をテラスに持って行って陽が暮れて来たらランプ を灯し て・・・そんな思い出のせいか今でも出来る限り外で過ごしたい私。軽井沢の夜 はひんやりしていてとても静か・・・。虫の声を聞きながらキャ ンドルを灯し てシャンパンを頂く。酷暑の東京から来た主人もお盆を前にようやく一息。森の 匂いに包まれて暮れてゆく空と星が美しい。

 

 

 
 
久しぶりに雨の朝、グルーミーな森を抜けてプールでひと泳ぎする。1998年 の長野オリンピック以来、さまざまな施設が整ってまるでアメリカのよ う。パ リではジムやプールはなかなか行く気持ちになれないので、こんな日は格好のエ クササイズ日和。前世はお魚だったのでは?と言われるくらい泳 ぐのが好きな 私。緑に包まれたプールは森の中を泳いでいるよう。

 

 

 
 
いよいよ40代最後の誕生日。さまざまな事が一段落するにはもう少し時間が必 要なので、50歳までのあと一年は次のステップへの準備期間なのかも しれな い・・・。そんな事を考えつつ明日のお客様の準備。黄色いパプリカがコンソメ スープを吸って中のピラフがふくふくと炊き上がる。キッチン いっぱいにスー プを煮る音と豊かな匂いが立ちこめて温かな気持ちになる。

 

 

 
 
長いお付き合いのS御夫妻をお招きして、久しぶりに軽井沢で誕生日を迎える。 快晴に恵まれ、オードブルからデザートまでゆっくりテラスで過ごす。 S御夫 妻の豊かなお人柄にホストでありながら我が家のメンバーもすっかりリラック ス、素晴らしいバースデーランチになり感謝・・・。母の居ない初 めての誕生 日も、皆さんのおかげでスムーズにハードルを越えられた様で素敵な49歳を迎 えられそう。

 

 

 
 
 
軽井沢に居ると本当に外食をしない・・・。普段からオウチゴハン派の私。お料 理が大好きなので我が家のテラスに皆さんが来て下さる事がうれしく、 いそい そとキッチンとテラスを往復しているうちに夏が終わってしまう。ようやく懐か しい万平ホテルにお茶を飲みに行く。 軽井沢を日本の代表的な避暑地として世界に向けて紹介した聖公会宣教師アレキ サンダー・クロフト・ショーが、休業状態にあった万平ホテルの前身、 旅籠 「亀屋」をお訪れたことで、当時の主人であった佐藤万平氏が外国人に対応する 生活習慣を学んだことがきっかけで、1894年亀屋ホテルとして オープンし たそう。1902年以来「万平ホテル」と改名、この銅像は万平氏の娘婿であっ た佐藤国三郎氏のものとか。日光の金谷ホテルに佇まいが似 ていると思ってい たら、同じく久米権九郎氏の設計だそう。

 

 

 
 
軽井沢の夏も残すところあと少し、東京に帰る前に友人のご両親のお墓参りにご 一緒する。両親の代から長きに渡って熱いお付き合いが続いていること に深く 感謝し、何よりもは今もお嬢様と私が仲良くして頂いていること。皆がそれぞれ の思いを胸に美しい外人墓地を歩く。軽井沢の夏もそろそろ終わ り・・・。

 

 

 
 
もう60年くらい前、両親が結婚披露宴をした国際文化会館。子供の時からさま ざまな機会に来ることが多いけれど六本木という東京のど真ん中とは思 えな い、広大な手入れの行き届いた美しいお庭にはいつ来ても感激する。その昔、グ ロピウスやチャールズ・イームズも泊まったという。祖父の家は ちょうどここ の斜向かいだったらしく、懐かしい祖父母に思いを馳せる。パリに帰る前に戸籍謄本を 貰いに来ると必ず寄る懐かしい場所。

 

 

 
 
毎年夏は日本で過ごしているけれど、今年の夏はことのほか長く感じられた。5月から始まったアトリエの改装もようやく細部に至るまでき ちんと終わりほっとする。私の細かいリクエストとなかなか決められない優柔不断・・・更にはこだわり屋さんで!工務店のI氏には限りない感謝 の気持ちでいっぱい。アトリエ内の什器は全て移動可能にしたいと、作業テーブルにもキャスターをつけて。工事が完全に終わって誰も居ないアト リエは何だかとてもシュール。

 

 

 
 
長いようで短かった今年の夏、母の居ない軽井沢を何とか乗り切ったという、正 にハードルを越えたような気持ち。8月末は長かったヴァカンスを終え ヨー ロッパ便はどこも満々席!ラウンジも息苦しいほどの人人人!エール・フランス の永久プラチナにして頂いてもう数年、私の乗る便はいつも空いて いてその恩 恵にあまり預かれないけれど今回ばかりは・・・。KLMの新しい機材、何より はブランケットが素晴らしい!ぐっすり眠りたいところだけ れど、じっくり仕 事をして久しぶりのアムステルダム・スキポール空港へ。日焼けした人々が忙し 気に行き交う巨大な国際空港・・・9月もうスグそ こ!

 

 

 
 
diary index 8月の内にパリに戻ると、何だか少し得をしたような気分になる。郵便局も税務 署もまだ閑古鳥・・・。コレが9月1日の声を聞いた途端、長蛇の列に なる。 来たばかりの頃はこのリズムがわからなくてずいぶん苦労した。パリは何事にも 「タイミング」が全て!美しい夕暮れを眺めつつ、ご挨拶に廻 る。ようやく再 開、でもまだ準備期間?というこの時期のレストランはまるでご近所のご挨拶場 のよう。「ヴァカンスはどこへ?ダーリンは?パパ は?」と矢次早に質問攻め に・・・。シャンパンを頂きつつ、明日は6区(私達の区)の年度始まりの総 会。会報誌を見ながら支配人とさまざまなお 話・・・パリに帰ってきた実感! page top

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